#13 【J1第17節 柏レイソル×サンフレッチェ広島】

はしがき

毎度お世話になっております。今回は柏レイソル戦です。
サンフレッチェは2連勝して臨んだ前節の川崎戦で大敗、仕切り直しを図ります。一方のレイソルも前節手痛い逆転負けを喫したようで、悪い流れを断ち切りたいもの同士の一戦となりました。
スタメンは以下の通りです。

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サンフレッチェはお馴染みの3-4-2-1。GKが大迫から林に代わったのが大きな変更点でしょうか。そのほか、茶島と浅野がスタメンに復帰しています。
一方のレイソルDAZNの予想では4-3-1-2でしたが、ゲームを見ていると4-4-2に見えました。オルンガがやばい!という評判が渦巻くレイソルですがどのようにゲームを組み立てて来るのでしょうか。

レイソルの5バック

さて、開始時からお互いにチャンスがあった中、サンフレッチェが9分に先制点をあげることになります。
この場面だけでなく試合を通して見られた形ですが、レイソルはボールを持たれると右SHの戸嶋を下げて5バックの形になっていました。

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サンフレッチェの1トップ2シャドー+両WBの5人に対してマッチアップする選手をはっきりさせるための5バックだったと思いますが、それだけに失点シーンで戸嶋と北爪の2人がワンツーで剥がされてしまったのは痛かったですね。柏は今シーズン縦へのドリブル突破や裏抜けは少ないという印象があったので、スカウティングであまり警戒されていなかったのかもしれませんね。

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また、5バックになることと合わせて大谷三原の2DHが川辺青山に対して出てくることで、ライン間に大きなスペースができていることが度々見られ、浅野や森島がこのエリアでボールを受けられることが多いように感じました。
という背景もあり、サンフレッチェは思ったよりボールを前進させて崩しに行けているように感じました。

サンフレッチェのネガトラ問題

一方、レイソルの攻撃に関しては丁寧に繋ぐよりも後ろからシンプルに長いボールを入れてオルンガを走らせるという攻撃をしてきました。42分に一度連係ミスからピンチになったものの、これについては荒木が頑張って対処していたと思います。
サンフレッチェとしては守備ブロックを崩されて最後にオルンガで勝負されるという形が一番嫌だなと僕は考えていたので、シンプルにオルンガに放り込む!という形はサンフレッチェとしては比較的対処しやすい部類だったのではないかなと思いました。

そんな中前半終了間際にカウンターから失点するわけですが、失点シーンでは北爪が完全にフリーになるという状況を作られてしまいました。CBが3人ともサイドに釣られてしまって逆サイドでフリーの北爪に繋がれたという失点で、まあ柏が戻ってきて埋めなきゃダメでしょ!という意見はあると思いますが、個人的にはDHを攻撃参加させていることも原因なのでは?と考えています。

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失点シーンでは川辺が敵陣深くまで飛び出して行ったところで奪われてしまい、大谷にパスが渡ったところで呉屋とオルンガの2つのパスコースに対して青山しかいないという状態になっていました。結局青山は呉屋を消しに行ってオルンガに通されて江坂→北爪と繋がって失点となりました。8分や44分にもDHが出ていってスペースを使われてカウンターという場面はあったのですが、ここでDH2人が本来の位置にいれば、2つのパスコースを両方消すなり大谷にプレッシャーをかけるなりできたのではないか?と感じます。

それによって裏に飛び出す人がいなくなるという問題については森島や浅野がやるような仕組みを作って解決するしかないのかな?と思います。
カウンターを防ぐための方法を考えた結果「攻撃の仕組みを作る」に帰着するのはなんだか変なような気もしますが、それだけ攻撃と守備が密接に結びついていて、サッカーの面白さが表れているなと感じます。

時間が経つにつれてサンフレッチェヴィエイラペレイラレイソルはオルンガというボールが収まる選手への長いボールが増えてオープンな展開になっていき、決定機も増えていきました。結局得点は入りませんでしたが、どちらが勝ってもおかしくないようなゲームだったと思います。

サンフレッチェとしてはオルンガと互角以上にやり合った荒木をはじめ、選手の能力の高さを改めて感じるとともに、前節書いた守備のもろさと合わせて組織的な規律の不足も感じる内容でした。

レイソルは長いボールを積極的に使ってきたのが少し意外でしたね。。もう少し後方から丁寧に繋ぐことにこだわるチームかなと思っていたので、そこを柔軟にやってくるというのは意外ではありつつもネルシーニョさんらしいなという風にも感じました。

それではまた次回。