#3 【2021J1第7節 サンフレッチェ広島×ガンバ大阪】

はしがき

最近気づきましたが、かしこまった文体で長々と書いてると続かん!

ということで砕けた文体でざっくり目にやろうと思います。ガンバ戦を。スタメンは以下。

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広島は突然の433。ガンバはスタメン見ただけだと並びが分かりませんでしたが442でしたね。広島の433は急に!?という感じがありましたが、推進力があって中央でプレーしてナンボの川辺と森島を中央に配置できるのは良いんじゃないかな?と思いました。

広島のやりたいことと課題

広島はSBに中央でもプレーできる(?)野上と東を置いたので彼らを内側に配置してWGの浅野やサントスへのパスコースを作り、IHの川辺と森島を高い位置に押し上げたいのかな?と感じました。いわゆる偽SBの形。野上にボランチの役割を果たしてほしいというコメントもありましたし、突破力のある浅野とサントスをWGに配置しているので、この配置にするのは理に適ってると思います。

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いわゆる偽SBの基本形



ただ、実際にはSBが上がって行かずに最終ラインにステイし、さらに青山が降りて来たり森島が降りて来たりするので、WGにボールが入った時に孤立する形が多発。前半の攻撃がサントス一辺倒になっていたのはこのあたりが原因かと思います。

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孤立するサントスの図

この試合は相手が442なので相手の2トップ脇にCBが開くなりアンカーを降ろすなりしてSBを押し上げることで可変できれば相手を困らせることができたと思いますが、その辺はまだ整備できていないのかなーという感じ。というか城福さんはこの辺の可変をオートマチックにやることを嫌ってそうなのであんまり今後も整備されない気もします。

WGジュニオールサントスの是非

また、この試合は左WGにサントスが起用されました。確かにサイドで孤立しても一人で何とかしてくれそうなイメージはありますが、実際にはスピードを落として相手DFと対峙してしまうためカバーされてしまい、突破できませんでした。このチームで質的優位という言葉が最も似合う選手であるとは思いますが、WGというポジションでは優位性を発揮できていなかったように思います。シンプルに柏なり藤井なりエゼキエウなりを起用してスピードに乗ってドリブルしてもらう方が良かったように思います。

ただ、この起用が単に目論見違いだったのかどうかは微妙なところ。なんかこういう組織としてはハマってないけど何か起こしてくれそうな選手を異物として置いとくというのは分からんでもないです。2017年のロペスとかそんな感じじゃなかったですか?実際シュートまでもっていくシーンもありましたからね……
まあこのあたりはおいおい明らかになっていくのではないでしょうか。

ハイプレスのかけ方

あと気になったのは相手のビルドアップに対するプレッシャーのかけ方です。多く見られたのはIHの森島が最前線まで出ていって4-4-2みたいになるやり方ですが、中盤に穴が空きそうなやり方だなーと感じました。

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まあこの試合はガンバが4バックから可変してくることもそんなになかった気がするので、それを踏まえてのことなのかもしれません、これも後の試合で見ていきたいと思います。

4-4-2と4-3-3どっちが良いのかね?という話

さて、いきなり始まった4-3-3でしたが、結局4-4-2とどっちが良いのか?と考えました。

序盤戦でやってた4-4-2はボール保持で可変を少なめにして大外からローリスクで攻め、奪われた瞬間に人数をかけて奪い返す!という設計だったと思っています。コンセプトはしっかりしていてリスクも比較的少ないですが、森島のSHとか野上今津のオーバーラップとか、選手の特性とポジションがあってないと感じる場面もありました。

一方で、今回の4-3-3はインサイドの東と野上、IHの川辺と森島のように選手の適性に合わせた配置にできているのではないかと感じます(サントスは割食ってたけど……)。そのぶんボール保持時に可変も必要になりますし、きちんと整備しないとサントスが孤立したみたいに機能不全に陥るところも出てきます。

4-4-2はローリスクだけど選手の適性的には微妙で、4-3-3は選手に合ってるけどボール保持の難易度が高い配置と言えるんじゃないでしょうか。今後どちらの並びを使っていくのか注目したいですね。

それではまた。