はしがき
毎度お世話になってます!ちょっと風邪を引いており柏戦を飛ばしてしまいました。早くもACLEのマッチデーですが福岡戦もやっておこうと思います。広島は3連続引き分け、福岡は4連敗中とどちらもチーム状況は怪しい中での一戦でした。スタメンは以下。

福岡はGKの村上や前節退場となったウェリントンを含む5人変更。GKに小畑、両WBの湯澤と橋本、シャドーの紺野にトップのベンカリファがスタメンに入る。
広島は前節から連続スタメンは大迫佐々木ジュソン田中聡の4人のみ。選手層が充実してきたことを感じさせるメンバー編成で臨む。
シャドー外流れの意図は
序盤にクロス攻撃から先制した広島はボランチを中心としたボール保持でゆったりと試合を進めていく。
この試合ではシャドーがサイドに流れていく動きが両サイドで見られた。

シャドーが外に流れて相手のWBの背後をとっていたもののそこにボールが入ることは少なく、むしろCBとWBとシャドーの3人がサイドに並ぶことによって窮屈になるというデメリットの方が目立っていたように思う。
この形の狙いについては、前田が開いてWBの橋本を引き出してから空いたスペースに走り込んでリターンをもらっていた52:20のような場面を作り出すことではないかと思う。他にも中野や中島がこのスペースに入っていく場面もあり、おそらくチームとして相手のWBを引き出してハーフスペースを空け、そこにボールと人を送り込んで攻略したかったのだと思う。

その片鱗は見えていたが、ボールが最終ラインにある時にもシャドーを流す意味はあまり感じられなかった。ここにシャドーを流すことで相手のCBをずらせるというメリットがあるので、ハーフスペースにジェルマンや加藤が流れてきて縦パスが入ればうまく受けられそうだが、ここに流れていく動きや縦パスを入れることについてはそこまで重視されていなかったように感じた。崩しの部分で狙いは出ていたが、そこにどうやって到達するかはまだ実装しきれていなかったというところか。とはいえ対3-4-2-1で効果的なオプションになりうると思うので、もう少し見てみたいところだ。
安藤を変数にする福岡
一方で福岡がボールを持った際はDHの松岡と見木、シャドーの名古あたりが積極的に列落ちし、一方でCBの田代や安藤は位置を上げていく場面が多く見られた。特に安藤はたびたび最前線まで顔を出しており、21分のシーンなど最前線で空中戦の的になることまであった。

福岡のボール保持の基本はDHとシャドーの列落ちなのでシャドーのポジションは空く、一方でCBは高い位置を取るのでそのままシャドーの位置に当てはめたと考えるとそこまで不自然ではないのだが、突然安藤が最前線に出てくるのはなかなか驚きの光景だった。また、空中戦だけでなく後半には大外からパス交換で出て行くなど、明らかに福岡の攻撃の変数として組み込まれている感があった。
広島の方も前田が最終ラインで対応することになるなど福岡のポジションチェンジに対して難しい対応を強いられている場面はあったものの、小畑にボールが入ってもすぐに追いかけるのではなくいったん放置して自分のマークを確認するという対応はこれまで通り。きちんと連携をとりながら守備をすることで決壊を防ぐことができていた。
ボール保持がなかなかうまくいかず福岡に押し込まれる展開が続いたが、自陣ゴール前に人を集めて最後の最後で跳ね返すというところは今シーズンの広島を支えてきた姿勢であり、ここで跳ね返せるのが昨シーズンより得点が少ない中でも上位に踏みとどまれている要因だろう。
雑感・次節に向けて
後半途中で木下を投入して中島をシャドーに上げてからは前線でボールを落ち着けられるようになり、反撃を受ける時間を減らすことに成功。速攻から2点目を奪うとクリーンシートこそ逃したものの逃げ切って4試合ぶりの勝利を勝ち取った。
広島はボール保持がなかなかうまくいかないながらも先制点を活かして試合を運んで勝ち切った。メンバーを入れ替え新たな試みを見せながら結果も取れたのは大きいだろう。
福岡はこれで5連敗と厳しい状況に。ボール保持の仕組みなど随所に面白い取り組みは見えるしゴール期待値も出ており内容は悪くないように見えるので、あとはディテールの部分だろうか。先制点に繋がったクロス対応は少しもったいなかった気がするが、このあたりの得失点に繋がるクリティカルな部分が上手くいっていないかもしれない。降格圏までまだ距離はあるが、横浜勢の追い上げを見るにどこかで結果に重心を置いた試合運びをする必要はあるかもしれないと感じた。
それではまた次回。