はしがき
毎度お世話になってます!今回は代表ウィーク明けての京都戦。広島にとっては三連戦最初の試合、相手は昨年ホームで敗れている京都です。スタメンは以下。

京都の並びは4-3-3で、前節から替わったのはアピアタウィアと川崎の2人。一方の広島は出場停止の明けたジェルマンが先発、中島が欠場で田中と川辺が中盤でコンビを組むことになった。
明確に背後を狙ったロングボール
立ち上がりは両チームとも長いボールを蹴り合う展開。10分ごろから広島が最終ラインでボールを持つ時間が増えてきたが、最終的な狙いは明確に京都DF陣の背後であった。

京都は前線3トップで広島の3バックに対してプレスをかけてくるのでその背後に長いボールを蹴ることを狙っていた。もっぱら右サイドの方がチャンスになっていたがこれはアピと鈴木のカバー範囲の違いによるものだろう。
ただしこのターゲットをジャメがやるべきかは微妙と感じた。推進力があるという点では効果的とは思うが、シーズン20点取れる能力のある選手にこのタスクを振るのはちょっと違うような気がする。
6枚目を作るタイミング
この試合だけではないが、やはり広島のボール保持で川辺が上がっていくのが早いのは気になった。片方のサイドでボールを持っている時に川辺を早い段階で上げてしまうと逆サイドに展開したときに中央のパスコースがなくなる。これで長いボールを蹴るしかなくなることは何度もあった。

この試合は最終的な狙いが背後への長いボールなので大きな問題ではなかったかもしれないが、やはりビルドアップでの選択肢が減ってしまっていると感じる。リスク管理の点でも問題だろう。
もちろん川辺を上げるのは適切なタイミングでやれば効果を発揮する。

10分のシーンでは降りて行った加藤に代わって川辺が入ってくることでマークを外せてジェルマンへのパスに繋げている。ジェルマンは両CBの間には入れており繋がれば1点というシーンであった。5レーンを埋めて守ることが日常である現代サッカーにおいて、そこに対して5人のアタッカーと中盤の選手を+1として使うことは世界中で行われている。リスクリターンのバランスを取るのが難しい方法だが、うまく使って攻撃にアクセントをつけたい。
なおジェルマンはまだ連携不足感を感じたが、ゴール前にいるだけでなくライン間に降りて行く役割を加藤とシェアするといいかなと思った。この試合の加藤はボールを引き出すために逆サイドまで出張したりして体力を消耗したのかオンザボールでの判断が怪しくなっている感じがしたので、そのあたりの負担を減らしたいところだ。
切り札となるドリブラーの登場
広島はWBを低い位置に下ろしてビルドアップしようとする傾向があり、この試合は相手のSBを引き出すために特にそういう姿勢が目立った。背後をシャドーが突けるうちはいいが相手に引かれるとなかなかそうもいかない。中野や東は単独での打開に向いていないので相手に引かれたときの攻め手には乏しいところがあるが、そのような状況にあって前田直輝の存在は希望の光だろう。

シャドーの位置で裏抜けしてからのシュートやクロス、WBの位置に入って低い位置からの縦突破クロスもあり。得点の欲しい時間帯にやってほしい仕事をしっかりとこなしていた。
キャラクター的にも得点の欲しい時にハマりそうだし、非保持にこなせるタスク量によっては先発起用も十分ありえそうなパフォーマンスだったと言えるだろう。
雑感
広島としては敗れたもののそこまで気にする内容ではなかったかなと思う。失点シーンも含め、ちょっと前に人数をかけすぎと思うシーンもあるので、リスク管理には気を配って欲しいところだ。押し込みながら点が取れないという課題はあるのでそこが解消できるかも勝ち点には大きく関わってくるだろう。
京都は守備陣の粘りとカウンター一閃で3ポイント獲得。苦しい展開の中でも踏ん張れるチームの力強さを見せるゲームとなった。
もちろんこの展開で取れる勝ち点は多くないので、後半に見せたような中盤で繋ぐプレーなどで自分たちの時間も増やしていきたいところだろう。
それではまた次回。